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ツルのほかにも魅力がいっぱい!鹿児島県・出水市へ

毎年10月中旬から3月頃にかけて、シベリアから1万羽以上のツルが越冬する鹿児島県出水市。ツルの飛来地のほかにも、おいしいもの好きの心を掴んで離さないカフェやレストラン、歴史ロマンが香る観光名所など、見逃せないスポットが充実しています。そんな出水市の魅力をたっぷりとお届けします。

3世代に愛されるハンバーグの人気店「竹の子」

国道447号沿いにあり、ドライブ中にもふらりと立ち寄りやすいファミリーレストラン。1977年に別の場所で食堂としてスタートし、やがてハンバーグがおいしいお店として知られるようになりました。ずっと変わらない手作りの味を求めて、親子3世代で訪れるお客さんも少なくありません。
国産の牛と豚の合挽肉ハンバーグは、柔らかくてジューシーな味わい。水分が抜けてしまわないように、その日提供する分だけを3回に分けて手捏ねしています。タマネギやニンジンなどの煮汁を使った、濃厚なデミグラスソースとの相性もぴったり。しっかり食べたい時は、大きなエビフライが付いた「ジャンボエビとハンバーグセット」(1,500円・写真)がおすすめです。ハンバーグ以外にも、ステーキ、ちゃんぽん、オムライスなど多彩なメニューが揃っています。
広々とした店内は、明るくてカジュアルな雰囲気。テーブル席のほかに、足を伸ばして寛げる座敷席もあります。また、8台分の専用駐車場に加え、隣接する書店の駐車場も利用できるので混雑時も安心です。
れすとらん竹の子

鹿児島県出水市緑町44-40

https://www.instagram.com/resutorantakenoko/?hl=ja

みずみずしいフルーツがてんこ盛り!「mami café」

SNS映えする、色とりどりのフルーツを使ったパフェが人気の「mami café」。出水市の地場工務店「STYLE HOUSE」が運営するシェアキッチン「8kitchen」で、火・水曜日を除く週5日間営業しています。JR出水駅前にあるため、街歩きの起点として、また、休憩スポットとして利用したい一軒です。
フルーツパフェのお店と聞くと、可愛らしい店内を想像する方も多いのではないでしょうか。ところが、ドアを開けてみるとびっくり!壁や天井に多数のインテリアパーツが展示されていて、シックで無骨な空間が広がっています。なかでも、工具を昆虫標本のようにディスプレイした樹脂のカウンターは、インテリア、DIY好きでなくても思わず見入ってしまいます。
気になるパフェは、日替わりで5種類ほど登場(フルーツがなくなり次第終了)。その時々で一番おいしいフルーツを、出水市を中心に九州、全国から仕入れています。イチゴを丸ごと1パック使用した「苺パフェ(赤苺)」(1,800円・写真・12月~5月頃限定)など、どれもランチ代わりになるほどボリューム満点!生クリームなどのトッピングが控えめなので、素材自体の味がしっかりと伝わります。
mami café

鹿児島県出水市昭和町47-1(8KITCHEN内)

https://www.instagram.com/tun_coffee/

ロングセラーのチーズまんは必食!「菓匠田中」

ひな祭りなどのお祝い事はもちろん、日頃から地元の人々が足繁く通う「菓匠田中」は、1950年創業の老舗の菓子店。創業当初は主に引き飴を製造販売していましたが、1972年に和菓子部門、2003年に洋菓子部門を開設し現在に至ります。
煎った米粉を練り上げた「いこもち」、地元産の自然薯100%で作る「かるかん饅頭」、高品質の阿波和三盆を使った「和三盆プリン」など、伝統的な和菓子から小さな子どもにも好評の洋菓子まで、多彩な商品をラインナップ。なかでも「チーズまん」(1個150円)は、1989年の発売以来、多くのお客さんから支持され続けている看板商品です。
お店のすぐ近くにある工場で、1日に800個も製造されているという「チーズまん」。チョコチップを混ぜたクッキー生地の中に、特製のチーズクリームがぎっしりと詰まっています。サクサクの生地と芳醇なチーズクリームは相性抜群で、ついもう一つ食べたくなるおいしさです。お土産としてだけでなく、自宅用にも買っておきたい逸品です。
菓匠田中

鹿児島県出水市下鯖町464

http://kasyo-tanaka.com

約400年前にタイムスリップ!?「出水麓武家屋敷群」

江戸時代に、薩摩藩の外城としての機能を有した麓(ふもと)集落。肥後藩との国境にあった出水の麓は防衛拠点の役割を担い、100か所ほどあったといわれる麓のなかで最大規模を誇りました。その広さは約46haと、東京ドーム9個分もあるというから驚き!現在は国の重要伝統的建造物群保存地区や日本遺産に認定され、武家屋敷や石垣、緑の生け垣などが往時の面影を残しています。
そのうち、雨天時の弓の練習場所や隠れ部屋を備えた「税所邸(さいしょてい)」(写真左)と、大河ドラマ『篤姫』のロケ地になった「竹添邸」の2つの武家屋敷が一般公開されています。また「出水麓歴史館」(写真右)では、「出水麓武家屋敷群」の歴史と文化が、ジオラマやグラフィック年表などでわかりやすく紹介されています。
2022年6月には、築120年の武家屋敷を改修したホテル「RITA出水麓 宮路邸」(https://rita-izumifumoto.jp)がオープン。井戸や竈門、囲炉裏などの跡が残る空間で、古民家ならではの趣を感じることができます。さらに2023年夏には2棟3室の増床を予定しており、鹿児島初の分散型武家屋敷ホテルが誕生する予定です。
出水麓武家屋敷群

鹿児島県出水市麓町

https://www.izumi-navi.jp/feature/buke.html

国内最大と最小の鈴がお待ちかね!「箱崎八幡神社」

神門に吊るされた大鈴は、高さ4m、直径3.4m、重さ5tと圧巻のひと言。対照的に、宝物鈴殿にある鈴は直径2ミリと日本一小さく、備え付けのルーペを使わないとしっかり見ることができません。境内には、くぐり抜けると願いが叶うといわれる「なせばなる通り門」など縁起の良いオブジェもあり、楽しみながら参拝することができます。
箱崎八幡神社

鹿児島県出水市上知識町46

https://www.izumi-navi.jp/spots/detail/8/

参拝者を優しく見守るお地蔵さまにほっこり「八坂神社」

「八坂神社」は、大正時代末期に真言宗の僧侶・斑目仏師が建立した地蔵尊が有名です。その高さは、台座まで含めると実に4m20cm(腰回りは3m20cm)。一刀彫りの地蔵菩薩としては、日本最大といわれています。交通安全、無病息災、子育て、延命などの御利益があり、毎年10月には供養祭が行われています。
八坂神社

鹿児島県出水市麓町2-33

https://www.izumi-navi.jp/spots/detail/9

春にツルが旅立ったあとも、たくさんの魅力に出会える出水市。市内をぐるりと回って、グルメや歴史探訪を存分に楽しんでみてはいかがですか?

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