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JR九州乗り放題切符でどれだけ旅できるのか?お得なのか!?九州を一周して調べてみた

みなさんは、「みんなの九州きっぷ」をご存じでしょうか?JR九州が発売している九州限定の列車乗り放題の切符です(2021年3月現在)。なんと、在来線特急だけではなく新幹線までも乗り放題という破格の値段設定!!果たしてどこまでお得を感じることができるのだろうか…。せっかくなら普段乗る機会のない、在来線も楽しみたいな…。そうだ九州一周をしてみよう!そしてギリギリまで電車に乗れば果たしてどれだけの町を回ることができるのだろうか!?そこで乗り放題の切符を利用して、1泊2日 九州一周鉄道の旅へ行ってきました!

目指すは九州7県制覇!

今回のルートはこんな感じです。7県制覇はもちろん特急、ローカル線、新幹線と様々な町の日常に溶け込む風景を見ることも旅の目的です。鉄道旅の醍醐味といえばやはり駅弁!今回の旅では色々な駅弁や地域のグルメにも触れていきたいと思います。

スタートは博多駅から。

ひと気の無い博多駅構内(写真左)とホーム(写真右)

いつも多くの人でにぎわう博多駅。九州の玄関口なんて言われていますね。始発より少し早い時間に訪れてみると人がほとんどいない珍しい博多駅の表情を見ることができます。

博多駅

福岡県福岡市博多区博多駅中央街1−1

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191771_1601.html

最初の目的地は長崎県の佐世保。

車窓に広がる朝焼けの風景

美しい朝焼けが見える列車に乗って最初に目指すは長崎県佐世保市にある佐世保駅。こんな絶景が見えるなら早起きも悪くないですね。今回は、諫早駅で乗り換えて大村線に乗って佐世保駅を目指します。

車窓から見えた「ハウステンボス」の建物(写真左)と最初の目的地「佐世保駅」

諫早駅で乗り換え。JR大村線には通勤や通学のお客様もたくさん乗っていました。車窓から毎日ハウステンボスを眺める日常はうらやましい限りですね。出発してから約2時間で最初の目的地、佐世保駅に到着。楽しみにしていた佐世保バーガーのお店はまだオープン前でした…。

佐世保駅

長崎県佐世保市三浦町21−1

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191594_1601.html

西から東へ!次に目指すは大分エリア!

鳥栖スタジアム(写真左)。九州のJリーグ所属のチームが一目でわかるパネルも設置されていました(写真右)

朝の佐世保のシーサイドを散歩がてら満喫して、次に目指すは大分県です。目指すは日田駅(日田市)と豊後森駅(玖珠町)です。まずは九州の列車の乗り換えの起点となる佐賀県の鳥栖駅に向かいます。
電車に揺られること約90分。鳥栖駅に到着。少し時間に余裕があるので駅に隣接している「サガン鳥栖」の本拠地である鳥栖スタジアムを見学してみました。外から見ても格好いいですね!

鳥栖駅

佐賀県鳥栖市京町

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191718_1601.html

レトロな佇まいの日田駅(写真左)。駅前には記念撮影におあつらえ向きなオブジェも(写真右)

大分へは久留米駅で久大本線に乗り換えてのんびりと日田駅に向かいます。暖かい陽が差し込む電車に揺られるとウトウトしてしまいますね。そんな優しい時間を満喫している間に約1時間ほどで日田駅に到着しました!木を基調としたお洒落な駅で、写真映えスポットも発見。記念撮影は欠かせませんね。

日田駅

大分県日田市元町11−1

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191818_1601.html

最初の駅弁。

これぞ鉄道旅の醍醐味!旅情をかき立てる美味しさです

実は鳥栖駅でお昼ご飯を調達していました!鳥栖駅名物「中央軒」のかしわ飯弁当とあさりめし弁当です。味はもちろん絶品な上に、鉄道旅を楽しませてくれるパッケージや食べやすさにもこだわりを感じます。満腹になったところで、豊後森駅まで進み次のエリアに向かいます!

1日目の山場、熊本エリアへ。

2005年に引退した「SLあそBOY」の時代、駅舎をウエスタン調にしたのに合わせた黒い駅名表示板(写真左)とすっかり夜のホーム(写真右)。

大分エリアを満喫したので、一度久留米まで引き返し1日目の山場といえます熊本エリアに攻め込みたいと思います。どうしても行きたい駅が2つ!「阿蘇駅」「三角駅」です。車では行ったことがありますが列車を利用していく機会はなかなかなかったので、せっかくの機会にこの2駅を押さえたいと思います。
まずは久留米→熊本駅→肥後大津駅を経由して阿蘇駅からです!熊本駅から JR豊肥本線に揺られて約90分。到着するころには真っ暗な阿蘇駅に到着。山を登る普通列車は迫力があり、是非体験していただきたいコースの1つです。

阿蘇駅前ロータリーにて発見
阿蘇駅

熊本県阿蘇市黒川

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191387_1601.html

1日目の最終目的地「三角駅」へ。

特急「A列車で行こう」の運行開始に合わせリニューアルされた三角駅の駅舎(写真左)。水戸岡鋭治氏がデザインを監修。そしてやっぱり馬刺し(写真右)

約90分の時間をかけて、熊本駅へ戻り今度はJR三角線を使って「三角駅」へ向かいます。この日は夜のため真っ暗で海を楽しむことができませんでしたが、三角線は海沿いを走る絶景を楽しめる路線ですので日中に乗るのをおススメします。熊本の果てを満喫したら熊本に引き返します。朝から最終便まで楽しんで本日は終了。夜は熊本グルメ「馬刺し」で一杯♪明日も朝から楽しみです!

三角駅

熊本県宇城市三角町三角浦159

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191882_1601.html

2日目スタート!まずは南へ。

昨夜到着した時と変わらず、真っ暗な中の熊本駅

今日のルートは鹿児島→宮崎→大分→福岡の予定です。2日目も快晴に恵まれて絶好の鉄道旅日和との天気予報。まだ真っ暗な中、始発に乗ってまずは鹿児島に新幹線で向かいます!

熊本駅

熊本県熊本市西区春日3丁目15

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191555_1601.html

畜産王国・鹿児島。朝から肉をいただきます

1時間もたたないうちに鹿児島中央駅に到着。新幹線は本当に早いですね!せっかくなので朝ごはんに黒豚を使った駅弁をいただきました。ボリュームたっぷりでごはんが進みます。

鹿児島中央駅

鹿児島県鹿児島市武1丁目1

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191491_1601.html

かわいらしいデザインの駅名表示板。指宿枕崎線の各駅周辺の景勝地や特産品などをモチーフにしているそうです(写真左)。指宿駅前足湯(写真右)。中央の像は市制30周年を記念して造られた「湯浴みの像」

JR指宿枕崎線に乗って指宿を目指します。1日目同様、通勤通学の皆さまと同じ電車に揺られて約90分。指宿駅に到着しました。駅前の足湯でリフレッシュできます。

指宿駅

鹿児島県指宿市十二町

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191418_1601.html

鹿児島市内をタクシーで観光!

軍服姿の西郷さん。渋谷駅の「忠犬ハチ公」で知られる安藤照氏が制作したものです

指宿から鹿児島中央駅に戻ったところで、次の電車まで約90分ほどの空き時間が…。せっかくなのでタクシー運転手お任せの市内観光を楽しみたいと思います。ルートは城山展望台で桜島を見て、西郷隆盛像を見ることに決定。道中も運転手のガイド付きで紹介いただき、空き時間を有意義に過ごすことができました。

次に目指すは霧島神宮駅。

時間が無く断念しましたが、行きたかった霧島神宮…(写真左)。駅前の足湯「きしりま足美の湯」(写真右)

鹿児島市内も満喫したところで、次に目指すは霧島神宮駅。特急電車に乗って約40分ほどで到着。桜島を眺めながら海沿いを走る極上の時間です。
駅前には指宿駅同様、足湯があります。駅からは霧島神宮行きのバスも運行しているようなので、電車で行くのもおススメです。

霧島神宮駅

鹿児島県霧島市霧島大窪

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191546_1601.html

いよいよ宮崎エリアへ突入!

宮崎駅前の日向夏ポスト。直径150cm、高さ170cmとかなりしっかりとした大きさです

JR日豊本線に乗って、霧島神宮→都城→宮崎へと向かいます。都城での乗り換えも含めて約2時間程度で宮崎に到着します。のんびり景色を眺めていたらあっという間に宮崎です。
宮崎駅は2020年11月に複合商業施設がオープンしており、駅もきれいになっています。お洒落なお土産屋さんもたくさん入っており、空き時間を有意義に過ごすことができます。ちなみに駅前には宮崎名物「日向夏」の形をしたかわいいポストがあり、記念写真にぴったりです。

宮崎駅

宮崎県宮崎市錦町1

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191904_1601.html

宮崎から湯の町、大分県へ!

1952年発売開始のロングセラー『元祖椎茸めし』
およそ3時間の列車の旅のお供は『元祖椎茸めし』。あま~い宮崎の干し椎茸はお米が進みます。宮崎の駅弁を満喫している間に大分県別府市に到着!
 
別府観光の生みの親・油屋熊八さんの像からパワーをもらいます
夜の温泉街は渋いですね~ほのかに香る温泉の香りで長旅の疲れもなんのそのです。少し街歩きを楽しんだら、旅も大詰め九州最北端の門司を目指します。
別府駅

大分県別府市駅前町12−13

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191859_1601.html

最終目的地門司港へ

1914年当時、門司港駅で発車ベルとして使用されていた鐘で作られた「旅立ちの鐘」(写真左)。夜の門司港レトロも満喫(写真右)

別府から約100分で九州最北端の門司港へ。時計を見ると22時を回っています。冬の夜の門司港のライトアップはとても美しく、2日間の旅のフィナーレにピッタリのロマンチックな場所でした。
ここからは小倉経由のこだま号にてスタート地点の博多駅へ帰還。1泊2日の九州一周の旅を終えたのでした。

門司港駅

福岡県北九州市門司区西海岸1丁目5−31

https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191912_1601.html

果たしていくらお得だったのか!?

思い付きで始めた1泊2日の鉄道満喫旅!これでもかという程いろいろな電車や路線に乗ることができました。グルメも楽しめて大満足の1泊2日でした。
果たして、いくらお得だったのか!?
1日目の通常運賃を計算・・・19,860円! 2日目の通常運賃を計算・・・24,250円!!
みんなの九州きっぷのお値段は大人一人12,000円・・・
結果はなんと32,110円もお得に鉄道旅を楽しむことができました!!今回は、鉄道を満喫することを目的にしていましたが目的地を絞ったり使い方次第で十人十色の九州の楽しみ方ができる素敵な切符でした!
皆様いかがでしたか?みんなの九州きっぷは一旦、2021年3月24日をもって販売終了ですがまたお得な切符が発売されるかもしれません。是非、その際には我々同様鉄道を楽しむ旅をするもよし、目的地を絞った賢くお得な旅を楽しむもよし!是非九州を満喫してみてはいかがでしょうか。
JR九州

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