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歴史マニア悶絶!九州隠れ「古墳」10選巡り

九州の特徴的なこの装飾古墳をはじめとして、現代にまで眠り続けてきた古代の聖域、古墳が伝える古代のロマン。悠久の時を超える時間旅行に出かけませんか。

竹原古墳(福岡県宮若市)

九州北部に多く見られる装飾古墳の代表的な古墳です。古墳内部に足を踏み入れてみると、船や人物のほか、奇っ怪な動物が描かれた壁面に圧倒されるはず!古代の壁画アートを間近で見られる貴重なこの古墳、ぜひその迫力を生で感じてみたいですね。
竹原古墳

福岡県宮若市竹原731-2

https://www.city.miyawaka.lg.jp/kiji003446133/index.html

王塚古墳(福岡県桂川町)

装飾古墳の中でも、その内部が最も豊かで美しい色彩で飾られた古墳として有名です。毎年春と秋の2回、特別公開されています(コロナで中止の場合あり)。公開時期以外で訪れるとしても心配ご無用!近隣の王塚装飾古墳館で、復元された石室内部を見学できます。壁面にちりばめられた圧倒的な色彩は息を飲むほど。古墳ファンとして、ここは見逃せないスポットです。
王塚装飾古墳館

福岡県嘉穂郡桂川町大字寿命311

http://www.town.keisen.fukuoka.jp/ouzuka/index.html

岩戸山古墳(福岡県八女市)

4~7世紀にかけての古墳300余り基からなる八女古墳群の一つで、九州北部における最大級の前方後円墳。日本の古墳は埋葬者が不明な場合がほとんどです。そんな中、この古墳は6世紀初め頃の有力者であり、ヤマト王権に反乱した筑紫君磐井(つくしのきみいわい)の墓だということが分かっている珍しいケースです。さて、出土品の円筒埴輪(はにわ)や、九州で特徴的に見られた石製品(人物・動物・器財)などは、筑紫君磐井がどんな人物だったのかヒントをくれるのでしょうか。
岩戸山古墳

福岡県八女市吉田1562-1

https://www.crossroadfukuoka.jp/jp/event/?mode=detail&id=4000000000640&isSpot=1

道越古墳(佐賀県太良町)

道越古墳は、有明海を舞台に活躍した6世紀後半に造られた豪族の墓と考えられています。
以前から開口していた石室は、畿内に多く見られる単室構造の横穴式石室。開口部から古墳の内部に入って実地で観察できるようになっています。
石室の奥、玄室の天井は合掌形のドーム構造になっていて、見上げるほどの高さを誇ります。豪族が永遠の眠りに就いた安息の地。古墳好きならぜひ訪れたい知られざる聖域です。
道越古墳

佐賀県藤津郡太良町大浦

https://tara-kankou.jp/spot/post-13.html

長戸鬼塚古墳(長崎県諫早市)

九州での特徴的な複室構造の横穴式石室を持つ装飾古墳。墳丘の保存状態はよかったものの、長く放置されて草木に覆われて墳形が確認しにくかったところでしたが、近年整備されて観察しやすくなっています。また、古墳内部には側壁の石に刻まれた線刻画が認められます。
有明海を望む丘陵先端に築かれていてロケーションがよく、また知る人ぞ知るスポットで人が少なく、人混みが苦手な人にはオススメです。
長戸鬼塚古墳

長崎県諫早市小長井町小川原浦1061

https://www.isahaya-kankou.com/spot?mid=668

チブサン古墳(熊本県山鹿市)

チブサン古墳の埋葬施設は後円部に造られた九州型横穴式石室と呼ばれる構造です。その石室の奥、玄室奥壁に設けられた石屋形の壁面は、赤・白・黒(青?)の3色で大胆に色付けされた円や三角、菱形などの装飾文様で埋め尽くされています。
石室の壁面は大小の石を組み合わせて精緻に積み上げていき、上に行くにしたがって内側へ傾けて丸天井を形作り、天井部には大きな石が被せられて安定が図られました。
1972年(昭和47年)には保存修理の一環で石室を修復、その3年後に密閉保護観察施設を設置、現在も石室内の温湿度を管理しています。
残念ながら現在、古墳は公開中止中ですが、実物大のレプリカは熊本県立装飾古墳館で見学可能です。
チブサン古墳

熊本県山鹿市城字西福寺

https://www.city.yamaga.kumamoto.jp/www/contents/1264125462844/

岩原双子塚古墳(熊本県山鹿市)

岩原(いわばる)古墳群の一つで、保存状態が極めて良好な前方後円墳。前方部と後円部それぞれの形や、3段に築かれた墳丘、周囲の堀跡などを隅々まで観察できます。また、墳丘全面に残る葺石、円筒埴輪が配された様子を見るのにも絶好の古墳です。見事な墳丘を登って“前方後円墳を実感"できます。
岩原双子塚古墳

熊本県山鹿市鹿央町岩原

https://kumamoto.guide/spots/detail/11142

亀塚古墳(大分県大分市)

九州北部では福岡県岩戸山古墳に次ぐ大きさで海部の民(あまべのたみ・海上交通に従事する集団)の首長(海部王・あまべのきみ)墓と考えられています。原形をよくとどめた古墳で、葺石や円筒埴輪の展示のほか、後円部のすぐそばで見つかった小亀塚古墳など、古墳本体のみならず、周辺が整備・公園化された様子は一見の価値ありです。
亀塚古墳公園

大分県大分市大字里646-1

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4625

鬼の窟古墳(宮崎県西都市)

九州最大の古墳群、西都原古墳群の中にある大型円墳(第206号墳)。墳丘の周囲には二重の堀だけでなく、2メートルを超える高い土塁がめぐる珍しい構造を持っています。この古墳群の中で、唯一の横穴式石室を持つ鬼の窟古墳は、周辺を治めた最後の首長の墓だと言われています。古墳の周りでは、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスなど四季折々の花が咲き誇ります。季節の花と古墳のコントラストを見るために、何度も訪れたくなるかもしれませんね。
西都原古墳群第206号墳

宮崎県西都市大字三宅

https://miyazaki-kofun.jp/properties/detail/aa847a42-250b-4ab0-9af8-1667383e1a6c

唐仁大塚古墳(鹿児島県肝属郡東串良町)

鹿児島県下最大規模の唐仁古墳群の中心的古墳で、県下最大級の大きさを誇ります。墳形は前方部が低く幅が狭い柄鏡式(えかがみしき)前方後円墳。後円部の墳頂は平らに削られており、その上に大塚神社が建立されています。
古墳の中心軸から少しずれてはいますが、神社本殿までの参詣路は前方部の墳丘を歩くルートになります。石段の下がちょうど前方後円墳のくびれ部分。そこを上りきれば本殿、つまり後円部の墳頂に達します。
大塚神社の下に眠る、隼人の社会の実力者が葬られた神聖な領域。今後、新たなパワースポットとして有名になるかもしれませんが、今は自分だけの特別な場所として心静かに訪れたいところです。
唐仁古墳群

鹿児島県肝属郡東串良町新川西5095

https://oosumi-kankou.com/topics/%E5%94%90%E4%BB%81%E5%8F%A4%E5%A2%B3%E7%BE%A4/

より詳しい情報はこちらから↓
https://www.welcomekyushu.jp/project/yamashiro-tumulus/tumulus/

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