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日本酒好き必見!世界一の酒が生まれたまち・鹿島酒蔵ツーリズム【後編】

佐賀と聞いて、“日本酒”が頭に浮かんだ人はどれくらいいるでしょうか?
今回は、酒どころ佐賀の中でも“世界一の酒が生まれたまち”でもある鹿島市の酒蔵通りについてご紹介します!

「年齢、性別問わず、もっと多くの人に酒蔵を親しんでもらいたい。」

そんな思いを語って下さったのが、幸姫酒造の代表である峰松幸弘社長です。

海外のワインやビールなどに押され日本酒の消費が低迷する中、少しでも多くの人に酒蔵を、日本酒を楽しんでもらいたいとの思いから、30年以上も前から酒蔵見学の取り組みを続けて来られています。
最近では「少しでも快適に楽しんでもらいたい」という思いから蔵を新しく改装し、より多くの人が楽しめる環境となっています。
こういった「来てくれた人を少しでも楽しませたい」という雰囲気は、街の至るところから感じられ、それがそのまま街の活気、お酒の品質に繋がっているのだと感じました。
特に近年、鹿島という土地の酒造りの勢いは目を見張るものがあり、県内、日本国内にとどまらず次々と世界へ進出していっています。ここ幸姫酒造も2016年にはフランス・パリで開催されたフランス人ソムリエによる蔵マスターコンテストで「純米大吟醸 雫しぼり幸姫」が金賞を受賞するなど輝かしい成績を残しています。その他にも、祐徳稲荷神社の御神酒を醸造していたり、外務省の指定を受けて一部の大使館にお酒を卸したりしているそうです。

では、なぜそこまで人気が出てきたのか?

今回峰松社長にお伺いしたところ、
「若い人たちがとにかく研究熱心。定期的に集まりを開いては、自分の蔵で上手くいったこと、そうでないことを常に情報共有している。」
という答えが返ってきました。色々とお話を伺っていると、この“若い人たち"というのは、今も昔もかわらずその世代の若い人たちのことで、本来競合であるはずの酒蔵同士も仲が良く、お互いが切磋琢磨して「いいものをつくる」というベクトルのもと、活動している様子が見受けられました。
もちろん、周囲を豊かな自然に囲まれた、素晴らしい環境だからというのも美味しいお酒ができる要因の1つではありますがそれ以上に、お酒を造るのは“人"であり、その“人"こそがこの街の財産なのだと、峰松社長のお話を聞いて強く感じました。
最後になりますが峰松社長とのお話の中で、終始出てきたつぶやきが「とにかく息子と会って話してほしい」という言葉でした。私が訪問した時、ちょうど仕事で外に出られていてお会いすることができませんでした。峰松社長自身、若い人が頑張っている姿を間近で見てきているため、その頑張りを本人たちの口からどんどん発信してほしいと願ってらっしゃいました。
今回は、短い時間の訪問でしたが今後も個人的にでも足を運んで、息子さんのお話も是非伺ってみたいと思います。

ということで、「鹿島酒蔵ツーリズム」と鹿島の酒蔵の1つ「幸姫酒造」のご紹介でした。新酒の時期の3月に是非足を運んでみて下さい。
 
前編はこちら
幸姫酒造株式会社

佐賀県鹿島市古枝甲599番地

http://www.sachihime.co.jp/

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