1990年11月17日、198年ぶりに噴火活動を始めた「雲仙普賢岳」。翌年5月に出現した溶岩ドームはその後も成長を続け、崩落して大規模な火砕流を引き起こしました。1996年3月までに発生した火砕流は9432回を数え、その後終息、最終的に普賢岳山頂(1359m)より高くなった溶岩ドームが、現在の「平成新山」(1483m)となりました。2009年、普賢岳・平成新山を含む「島原半島世界ジオパーク」は、日本初の世界ジオパークに認定されました。
1991年9月15日の大火砕流で焼失した「大野木場小学校」。被災した校舎をそのまま保存し、1999年から一般公開しています。変形した窓枠や折れ曲がった排水管が、自然の力の凄まじさと、"あの日"の恐怖を物語ります。隣に建つ「大野木場砂防みらい館」では、火山活動や溶岩ドームの現状をパネルや映像で紹介。3階の展望コーナーからは平成新山を間近に望み、火砕流の堆積状況や砂防施設の整備状況を見ることができます。
大野木場砂防みらい館
(旧大野木場小学校被災校舎)
長崎県南島原市深江町戊2100-1
TEL 0957-72-2499
眉山(まゆやま)を迂回して平成新山の東側を通る「島原まゆやまロード」(県道207号千本木島原港線)から、少し入った「平成新山ネイチャーセンター」。火砕流の堆積物で埋め尽くされた垂木(たるき)台地に建設され、荒廃した自然環境がどのように再生していくかを直接観察できる学習施設です。建物の周辺には遊歩道が整備され、緊急避難用シェルターも完備。平成新山を最も近くから眺められるスポットで、自然の雄大さを満喫できます。
平成新山ネイチャーセンター
長崎県島原市南千本木町甲2683
TEL 0957-63-6752
1990年11月から1996年6月の噴火終息宣言まで、雲仙普賢岳噴火災害のすべてが分かる「雲仙岳災害記念館」は、日本で唯一の火山体験ミュージアム。大迫力の映像と震動する床、噴き出す熱風で火砕流・土石流を擬似体験できる「平成大噴火シアター」、焼け焦げた電柱や報道カメラなどを展示した「焼け尽くされた風景」、江戸時代の噴火を紙芝居風に表現する「島原大変劇場」など、自然の脅威と災害の教訓を11のゾーンで学べます。
雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)
長崎県島原市平成町1-1
TEL 0957-65-5555
温泉余土に覆われ、噴き出す蒸気と熱気が立ち込める「雲仙地獄」は、まさに白い異世界。「大叫喚地獄」「お糸地獄」「清七地獄」「邪見地獄」など約30の地獄が点在し、キリシタン殉教碑や名画『君の名は』ゆかりの「真知子岩」といった見どころが満載です。遊歩道を散策しながら、蒸気で蒸し上げた名物・温泉玉子をぜひ。
雲仙地獄
長崎県雲仙市小浜町雲仙
TEL 0957-73-3434(雲仙観光協会)
雲仙を楽しみ、その魅力をより深く味わうための最新情報を発信しているビジターセンター、「雲仙お山の情報館」。スタッフが常駐し、観光案内はもちろん交通案内や登山案内、旬の見どころなど、雲仙のことなら何でも相談にのってくれます。自然観察会や散策ツアーなど、イベントも定期的に行っています。
雲仙お山の情報館
長崎県雲仙市小浜町雲仙320
TEL 0957-73-3636
雲仙地獄から車で15分ほど、途中の展望所から平成新山を眺めつつ、標高1080mの「仁田峠」へ。標高1300mの妙見岳山頂へはロープウェイが運行しており、春はピンク色のミヤマキリシマ、夏は目に鮮やかな新緑、秋は燃えるような紅葉、冬は輝く霧氷(花ぼうろ)と、谷間を染める自然の美しさを満喫できます。
雲仙ロープウェイ
長崎県雲仙市小浜町雲仙551
TEL 0957-73-3572
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