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【リポート】島旅なら壱岐へ!「神の島」で心も体もリフレッシュ

島の中に、神社庁に登録されているだけでも150以上の神社があり、「神の島」としても知られる壱岐。「魏志倭人伝」や「古事記」にも登場するこの島には、神様と縁の深い島というだけでなく、遺跡や古墳、新鮮な海の幸や農産物、温泉と、わくわくするポイントがいっぱい。ぐるっと回ればしっかりパワーチャージできるはず!

博多港から約1時間の船旅。旅気分もあがります!

壱岐へのアクセスは、船の場合は博多港(福岡県福岡市)もしくは唐津港(佐賀県唐津市)から、飛行機の場合は長崎空港から。今回は博多港から、ジェットフォイルという高速船で約1時間の船旅です。 ジェットフォイルは全席指定制で、チケットはインターネットや電話で前日まで予約可能です。当日窓口で購入もできますが、簡単で座席指定もできる事前予約がおすすめ。島内に10ヶ所の海水浴場を持つ壱岐への旅は、特に夏場は人気があるので予約はお早めに。
九州郵船(ジェットフォイル・フェリー) https://www.kyu-you.co.jp/ticket/index.php
※船は便によって壱岐の到着港が異なります。利用日によっても運行時刻・到着港が変わるため、事前確認をしっかりと。 ORCオリエンタルエアブリッジ(飛行機) https://www.orc-air.co.jp/

 

移動はレンタカーかタクシーがおすすめ!春~秋にかけては定期観光バスも

壱岐は島のあちこちに見どころが点在しているので、移動はレンタカーかタクシーが便利。レンタカーは事前に予約すれば港までお迎えに来てくれます。タクシーはその都度利用するほか、貸切観光タクシー「ぐるたく」の利用も可能。壱岐のことなら何でも知っているベテランドライバーさんのガイドを聞きながら、効率よく島巡りができるのでお得です! 主要な観光スポットを巡る定期観光バスは1日コースと午前・午後発コースの3タイプが走行しますが、冬期は運休になるためホームページで運行期間のチェックを。電動アシスト付きレンタサイクルサービス「壱岐チャリ」などもあります。
それぞれのお問い合わせ先はこちら 壱岐観光ナビ_交通情報 http://www.ikikankou.com/wp/?page_id=96
※定期観光バスは2020年は4月21日(火)から運行スタート予定

壱岐の神社巡りのスタートはここから。一の宮「天手長男神社(あまのたながおじんじゃ)」

壱岐で神社巡りをするなら、まずは訪れておきたいのが壱岐の一の宮、「天手長男神社(あまのたながおじんじゃ)」です。"一の宮"とは、地域で最も格が高いとされる神社で、律令時代(飛鳥~平安時代)には国司が赴任した際に、最初に参拝しなければならないと定められていて、今も全国各地の"一の宮"だけを巡る方もいるほど、特別な存在なんです。長い石段を登り、拝殿の前で初めましてのご挨拶を
天手長男神社

長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触730

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まるで誰かの作品のよう!自然のいたずらでできたキュートな「猿岩」

黒崎半島の先端にある「猿岩」は、実際に見てみると本当に猿そっくり! 一目見て、思わず「かわいい!」と声が出るほどで、大きなおさるさんが、のんびりと海を眺めているようにしか見えないんです。駐車場の横には壱岐市のアンテナ・ショップ「お猿のかご屋」も。岩の正面付近まで歩いていけるそうですが、風が強いスポットなので足元には十分お気をつけて。
猿岩

長崎県壱岐市郷ノ浦町新田触870番地

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黄褐色のお湯が湧く「湯本温泉」で心も体もふんわりほぐされて

猿岩の近くには、神功皇后(じんぐうこうごう)の時代から1000年以上湧き続けるという湯本温泉が。気心が知れた人たちが集まるような、飾らない心地よさのある「国民宿舎壱岐島荘」は、日帰り温泉もいただけます。特徴的な黄褐色のお湯は、鉄分・硫黄・塩分を含んだナトリウム塩化物温泉。からだの芯からぽかぽかになり、あまりの心地よさについつい「あ~~~」と声が漏れてしまいました。
国民宿舎 壱岐島荘

長崎県壱岐市勝本町立石西触101

http://ikijimasou.com/温泉/

壱岐といえば海鮮グルメ!海女さんたちが獲ってきた、名物のウニや新鮮な魚介に舌鼓

お昼ご飯は芦辺港近くの「うにめし食堂 はらほげ」へ。このあたりは海女さんによる漁が盛んで、今も約60人の海女さんが活躍されています。現役の最高齢はなんと80歳だそうです!すごい…! 一番人気のはらほげ定食は、壱岐名物のウニを贅沢に3種類混ぜ込んだうにめしとお刺身やサザエ、あおさたっぷりのお吸い物など、海女さんや漁師さんが獲った壱岐の恵みが味わえます。お刺身は生臭さがまったくなく、塩でも食べられそうなほど魚そのものが美味しくてびっくり!
お店の隣には海女小屋を再現した体験場があり、シーズンにはウニを割ってその場で新鮮なウニをいただくことができます。壱岐ならではのおいしい体験をぜひ! ※期間:5月上旬~10月下旬(要予約)

海沿いで祈りをささげる、謎めいた六地蔵「はらほげ地蔵」

「うにめし食堂はらほげ」のすぐ近くには、食堂の名前の由来にもなっている謎の多い「はらほげ地蔵」が祀られてます。満潮のときは胸の上まで海水に浸かってしまうお地蔵様で、胸元にぽっかりと穴が開いているため、「はらほげ地蔵」と呼ばれています。海水で供物が流れないように穴が開いていると言われ、その起源については、遭難した海女さんの冥福を祈るため、この近くの捕鯨漁の供養などの説があります。
はらほげ地蔵

長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1342番地

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神道発祥の地と伝わる、1500年以上の歴史を持つパワースポット「月讀神社」

県道沿いにふいに現れる月讀神社は、傾斜の急な階段を登った先に小さな拝殿を構える静かな佇まいながら、全国から多くの参拝者が訪れるというパワースポット。月夜見命、月弓命、月読命という3柱を祀る神社で、日本書記によると月神の神託により、487年に京都松尾大社の摂社、月讀神社に分霊したと伝わっていて、神道発祥の地とも言われています。石段を一段上がるたびに、空気が澄んで、自分が浄化されていくような不思議な感覚に。
月讀神社

長崎県壱岐市芦辺町国分東触464番地

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かつては入山禁止だった神の山「男嶽神社(おんだけじんじゃ)」で大願成就祈願

明治時代までは山全体が御神体とされ、入山もできなかった男岳山の頂に建つ「男嶽神社(おんだけじんじゃ)」。御祭神の猿田彦命に願いを込めて奉納された200体以上の石猿がぐるりと本殿を囲んでいる様は、この神社が島の人たちにどれほど厚く信仰されているのかを表しているようです。
拝殿裏には、コンパスの針が正常に動かない磁体があるご神体の岩があり、女嶽神社の御神体とあわせてパワースポットとして注目されています。向かい合う御朱印も可愛い!
男嶽神社

長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678番地

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海の中の神秘の参道を渡り行く、壱岐のモンサンミッシェル「小島神社」

壱岐を訪れたなら、ぜひ一度足を運んでいただきたいのが、あのモンサンミッシェルのように、限られた日時にしか参拝ができない「小島神社」です。満潮の時は島に続く道は全て海の中に沈み、干潮時だけ現れる参道から参拝できる神秘的な場所。島全体が神域とされ、小枝1本持ち出すことは許されません。干潮の前後1時間が狙い目なので、参拝前は時間のチェックを。
拝殿へは、島の裏側ににある険しい参道から登っていけます。足元は濡れた岩で滑りやすいので、歩きやすい靴で参拝することをおすすめします。また、潮が満ちてくるとあっという間に海になってしまうので、時間配分は忘れずに。
潮見表で干潮時をチェック!http://sio.mieyell.jp/select?po=84205
小島神社

長崎県壱岐市芦辺町諸吉ニ亦触1969番地

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歴女も大興奮!?日本遺産認定第一号の島「壱岐」で古代ロマンに思いを馳せる

「魏志倭人伝」にも名を遺す壱岐は、島のあちこちに遺跡や古墳が。大陸との国境の島として古代から重要な場所であったことが評価され、対馬・五島と共に「日本遺産」の認定第一号の国境の島として、歴史や文化の面でも大変注目されています。
※「日本遺産」とは…地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを国が認定するもの。
たくさんの史跡の中で歴史初心者の方にもおすすめなのが、国特別史跡「原の辻遺跡」の出土品を約2000点も展示し、約100点は実物資料を触れる「一支国博物館(いきこくはくぶつかん)」です。美しい曲線を描くこの博物館は、世界的建築家・黒川紀章氏デザインで、ビューシアターにもこだわりのしかけが。屋上展望広場や展望室からは、原の辻遺跡を望めます。
博物館で紹介されている原の辻遺跡は、弥生時代から古墳時代にかけて栄えた、国内を代表する弥生時代の大規模な環濠集落跡。『魏志倭人伝』の中の「一支国」の王都であり、当時の最先端の交易拠点でした。今も発掘調査中で、古代史を書き換えるような発見も相次いでいるのだとか。博物館内では、原の辻遺跡の出土品のほか、弥生時代の「一支国」の様子を160体のミニチュア模型で展開し、当時の暮らしを伝えることができます。
壱岐のゆるキャラ「人面石くん」の元となっている「人面石」は、国指定重要文化財で国内唯一の出土例。館内に実物が展示してありますので、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
壱岐市立一支国博物館

長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1

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島を回るだけで、見も心もスッキリ軽やか!まっさらな自分になれる場所。

壱岐で1日過ごしただけで、なんだか気持ちがすっきり軽くなってびっくり。きっと、豊かな自然のおかげだけではなく、本当に優しくて穏やかな壱岐の人たちに癒されたからだと思います。今回周りきれなかった魅力的なところがまだまだたくさんある、見どころたっぷりの「壱岐」。また季節を変えて、何度でも訪れたくなる場所です!

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