享保16年(1731年)、雲仙温泉の中心街から少し離れた噴気地帯に開湯した温泉で、国民宿舎と数件の旅館が集まっています。特有の硫気臭と見事な乳白色の湯の泉質は単純硫黄泉で、湯船には細かな湯の花が浮かんでいます。リューマチ、神経痛、皮膚病などに効能があると言われています。
温泉は、地中から湧き出したときは無色透明ですが、後に乳白色へと変化します。これは、温泉に含まれる硫化水素が酸化すること、また水に溶けにくい硫黄が硫黄コロイドという微粒子を生じさせた結果、太陽光が散乱を起こすことなどが原因と言われています。
阿蘇くじゅう国立公園内の久住山南麓、標高1,100mの九重高原にある温泉です。文治2年(1185年)に発見され、できもの(くされ)に効能があったことから、昔は「くされ湯」と呼ばれていたと言われています。
源泉から湧出する湯の温度は26~28℃とやや低いため、源泉のままの湯と加熱した湯が用意されています。青味がかった美しい乳白色の湯の泉質は含二酸化炭素・硫黄・カルシウム硫酸塩泉で、主に皮膚病に効能があり美肌効果も高いと言われています。
明礬温泉は、世界第2位、国内第1位の温泉湧出量を誇る別府八湯(別府、浜脇、観海寺、堀田、明礬、鉄輪、柴石、亀川)のひとつです。
別府市街地から少し離れた山腹に位置し、江戸時代から明礬(湯の花)が採取されてきました。独特の硫黄の匂いが立ちこめる中、湯の花を採取するわらぶき屋根「湯の花小屋」には、外国からも多くの観光客が訪れています。別府湾を見渡せる露天風呂もあります。
泉質は単純酸性硫黄泉、単純硫黄泉で、薬湯としても名高い白濁の湯です。神経痛、リューマチ、皮膚病に効能があると言われ、人気の「泥湯」もあります。
明礬温泉の湯の花製造技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
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