糸島半島の北端近くにあり、日本の渚百選にも選ばれています。海岸から約150mの海中に立つ「夫婦岩」がシンボル。夏至の頃、玄界灘を赤く染めながら夫婦岩の間に夕陽が沈んでゆくさまは、古来より多くの人々を魅了し、「朝日の二見浦(三重県)、夕陽の筑前二見ヶ浦」として言い伝えられてきました。
ここから西の「幣(にぎ)の浜」に至る海岸通りは、どの場所も夕陽が見事で、「サンセットロード」と呼ばれています。
高舞登山(たかぶとやま)展望所は、天草上島の標高117mの高舞登山山頂にあります。天門橋、大矢野橋、中の橋、前島橋そして松島橋の「天草五橋」や、不知火(しらぬい)などを見渡せる絶好のビューポイントです。
360度の眺望がきき、特に西の天草灘方面に、四季折々の美しい夕陽が見られます。
そばにある「千巌山公園」からの景観が一般に有名ですが、高舞登山はそれ以上との声も聞かれます。
石岳(いしだけ)展望所は、佐世保の九十九島動植物園から徒歩10分ほどの高台にあります。
西側に南九十九島、東側に佐世保の市街地や港を一望できます。
夕陽に染まる複雑な海岸線や九十九島は、凝縮された日本的な美を感じさせます。映画「ラスト・サムライ」の冒頭には九十九島の夕景が登場しますが、この展望台が撮影の舞台となっています。秋から冬にかけ、夕陽が最も映えると言われています。
五島列島の福江島にあり、「日本の灯台50選」に選ばれています。高さ150mにも達する大瀬崎の荒々しい断崖の上に立ち、東シナ海の標となっています。九州最西端で、最後に夕陽が沈む場所と言われており、この地から大海原を望むと、大陸へ思いを馳せた先人達の気持ちが伝わってきます。
灯台へは、遊歩道の入り口から1.2kmほどです。映画「悪人」(2010年公開)のロケ地としても有名です。
西平椿(にしびらつばき)公園は、天草下島の西、天草灘に面し、約2万本のツバキが植栽されています。
2月下旬から3月中旬頃に見ごろを迎え、紺碧の東シナ海に真っ赤な花びらが映えて見えます。
沈む夕陽を遮るものはありません。沖合に浮かぶ大ヶ瀬・小ヶ瀬の岩場が前景になり、夕焼けに彩を添えてくれます。
この海域一帯は、牛深沖とともに日本で最初の国指定海中公園になっています。
真玉(またま)海岸は、国東(くにさき)半島の西側の付け根に位置し、周防灘に面しています。
西方に開いているため、国東半島の北西部では、海に沈む夕陽を見ることができる唯一の海岸です。
干潟の縞模様が夕陽に輝き、さまざまな造形美を生み出しています。
夏は海水浴場としても人気が高く、春の潮干狩りシーズンには、マテガイをとる家族連れなどで賑わいます。
御輿来(おこしき)海岸は、有明海に面した干潟模様の美しい海岸です。景行天皇が九州遠征をされた際に干潟模様の美しさに見とれ、神輿を止めて休まれたことから御輿来海岸と名付けられました。干潮時には2km以上先の沖合まで海底が現れ、波の形のような曲線模様が浮かび上がります。特に干潮と日没時間が重なる季節には、多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
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