鹿児島を代表する観光スポットといえば、桜島、霧島、屋久島・・・とたくさんありますが、
仙巌園(せんがんえん)も訪れたい観光名所の一つです。皆さん、ご存知でしたか?
仙巌園は、近年、明治日本の産業革命遺産にも登録され、その広さはなんと東京ドームと同じなのです。今回は、『名勝 仙巌園』の魅力をお届けいたします。隣には、薩摩切子工場や、スターバックスもあります。
名勝仙巌園は、江戸時代初期の万治元年(1658年)、島津家19代光久によって造られました。桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた壮大な作庭のスケールの大きさに驚かされます。イギリスのエドワード8世をはじめとする国内外の要人たちの接待にも用いられた磯邸は、明治17年以降に改築されたものを中心に1/3近くが当時のままの状態で残っているのだから、すごい。
大河ドラマ西郷どんで使われた曲水の庭近くの石階段、ドラマの視聴と合わせて訪れると、見方も代わり、楽しいこと間違いなし!この他にも、ロケスポット(ロケ情報)としては、反射炉、御殿、御庭、御殿前御庭、下庭、宝蔵庫前、大池、江南竹林、曲水の庭前、鶴灯篭などあります。ぜひ現地に足を運んで、探してみてると面白いこと間違いなし。
ここ、中庭から見える桜島の景色は雄大です。この日は初冠雪をして、貴重なフォトショット。当時の偉人たちもこの眺めに感動し、新しい時代のことを考えていたのでしょうか。
史跡のみならず、園内にある草花も見応えがあります。
2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」。その重要な資産のひとつが、ここ仙巌園内にある反射炉遺構です。炉や煙突が復元され当時の面影を知ることができます。幕末の名君、島津斉彬が日本を守る大砲を鋳造するためにつくらせた反射炉、もともとはヨーロッパで開発されたものだそうです。西洋人にたよらず日本人の自分たちだけで努力する姿勢がその後の日本の近代化へと導き、日本の「ものづくり」の底力をしめす貴重な遺産であり誇らしく感じます。
リニューアルされてできたブランドショップ。薩摩を代表する伝統工芸品がたくさん。店内の落ち着いた空間は、今まで以上に薩摩切子と薩摩焼の魅力を引き立てていました。
こちらもまた、新しくオープンした松風軒レストラン。明るく広い店内は、木をふんだんに使われておりとっても落ち着きます。食事も絶品!鹿児島で取れた地元の食材を使った季節膳がオススメです。
幕末の薩摩で創られた美しい「薩摩切子」は、薩摩藩が幕末から明治初頭にかけて生産したガラス細工・カットグラス(切子)です。薩摩ガラス・薩摩ビードロとも呼ばれ現在は復刻生産されています。
ガラスと光が織りなす美しい薩摩切子。鹿児島のお酒と一緒に飲むと最高でしょう!
仙巌園に隣接している「薩摩切子工場」では、職人たちによる製作風景を間近で見ることができます。一つの作品を作るために、多く職人さんたちの技術が結集しています。工場内は熱気に溢れていました。
仙巌園の真横には、歴史ある建物をモダンにリノベーションしたオシャレなスターバックス店があります。“歴史と現代の融合した特別な空間に大切なお客様をご招待する場所(Salon de Siren)"をコンセプトに旧芹ヶ野島津家金山鉱業事業所を活用した建物だそうです。実にオシャレです。
2階建ての洋風木造建築の店舗内は、1階にバーカウンターと客席を、2階にも客席が設けられており、ゆったりとしたレイアウトでくつろぎの時間が楽しめるのが特徴です。内装を全面改装し当時の時代を思い起こさせる雰囲気が漂っています。仙巌園の見学のあとに、くつろぐことができるお薦めポイントです!いつもとは違う、贅沢なコーヒータイムを。
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